俳句庵

季題 6月「梅酒」

  • 梅酒びん貼られし紙に祖母の文字
  •         佐藤 和江 様
  • 梅酒酌む器は敢へて江戸切子
  •         佐藤 博重 様
  • 梅酒瓶日付は昭和の終の年
  •         吉田 かずや 様
  • 賞味期限なくて楽しむ梅の酒
  •         近藤 博 様
佳句鑑賞
  • とろとろと梅酒の琥珀澄み来る
  • 石塚友二

鈴木榮子先生コメント

梅がとれる家ではどこでも自宅製の梅酒を作られます。
それがまた楽しみなのです。作者はそこに祖母の文字を発見して嬉しくなってしまいました。少し変体仮名をまぜた祖母の文字は達筆でした。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。