俳句庵

季題 5月「菖蒲湯」

  • 戦傷を自慢の祖父や菖蒲風呂
  •         貝田 ひでを 様
  • 菖蒲湯の残り香着けて本屋入る
  •         横井 隆和 様
  • 一番の下足札取る菖蒲風呂
  •         右田 俊郎 様
  • いつになき長湯となりし菖蒲の湯
  •         佐藤 博一 様
佳句鑑賞
  • 母髪に差したる菖蒲湯の菖蒲
  • 鈴木榮子

鈴木榮子先生コメント

腕の傷はかの日多くの戦友の中で唯一生かされた自分の宝の傷である。
生存出来た喜びは友への挽歌である。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。