俳句庵

季題 2月「きさらぎ」

  • 如月のかけ声凛と劍道部
  •         柏木 晃 様
  • 如月や四季ある国の有難き
  •         坂倉 一光 様
  • きさらぎやベージュの白衣着ける医師
  •         飯沼 勇一 様
  • きさらぎや入れては出してランドセル
  •         佐藤 博一 様
佳句鑑賞
  • きさらぎや影絵に寫す指狐
  • 鈴木榮子

鈴木榮子先生コメント

如月の清冽な季節、季語が「凛」と響いてます。打ち合う剣士の気息が通って来ました。 如月(きさらぎ)は陰暦二月の異称。「衣更着」なお寒くて着物を更に重ね着る意味から来たのでしょう。 選者詠は締めた障子の部屋の中の遊びを詠みました。きさらぎの「き」、狐の「き」が句をもたらしました。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。