俳句庵

12月『冬帽子』全応募作品

(敬称略)

東京都     真樹
冬帽子はらりと落ち葉装おへり
冬帽子山々被り凛とせむ
木枯らしに冬帽子をと急ぎ買い
埼玉県     哲庵
禿頭を覆ひて嬉し冬帽子
大ねずみ小ねずみ走る冬帽子
ぽつねんと待合室の冬帽子
聴耳の頭巾めきたる冬帽子
副作用少し出にけり冬帽子
神奈川県     佐々木 祉僥
意を決し居城を発つや冬帽子
厳めしき恩師老いたり冬帽子
千葉県     坂本 徹
覚えなき父の遺品や冬帽子
東京都     安西 信之
ふく風にますますふかく冬帽子
うな垂れて荒野の賢治冬帽子
サーカスのピエロ哀しや冬帽子
混みあえる屋台や膝に冬帽子
道に橋ビルに谷あり冬帽子
愛知県     山歩
母編みし辻の地蔵の冬帽子
町ゆけば娘と同じ冬帽子
甲斐駒をぐつと見上ぐや冬帽子
冬帽の漢うしろ手去りゆけり
目だけ開けすつぽり被る冬帽子
岡山県     純子
冬帽子少しずらして絵筆とる
冬帽子かぶり貴婦人めく歩み
冬帽に似合ひし服を選びけり
福岡県     紙田幻草
冬帽子出かける時は忘れずに
飛び出して忘れに気付く冬帽子
冬帽子淋しき髪の必需品
大阪府     きのと
まっすぐな道遠ざかる冬帽子
明日は髪染めねばならぬ冬帽子
冬帽子足もつれつつバスを追ふ
神奈川県     相模太郎
職退きて二十年この冬帽子
冬帽子勝鬨橋を渡りけり
資源芥の回収整理冬帽子
北海道     飯沼 勇一
ツアー客輪島朝市冬帽子
冬帽子脱いで無沙汰の詫びを言う
無人駅無言の五つの冬帽子
冬帽子並んで踊る帽子掛け
冬帽子離せぬ散歩薄き髪
東京都     蘭丸
荒療治せがむ頭に冬帽子
冬帽子ダンダラ模様撰びけり
石頭少し和らぐ冬帽子
仏壇の前に居座る冬帽子
東京都     隆道
冬帽子 わし掴みにし 手水する
冬帽子 値札そのまま 目深にす
東京都     とりびあの
冬帽を 目深に襟立て 背を丸め
冬帽子 被り麦わら 帽子買う
東京都     紫ょん
富士山と 揃いの白き 冬帽子
ミトンの手 冬帽目深へ 儘ならぬ
埼玉県     大野 美波
冬帽のあなたも年をとりました
家族から買ってもらいし冬帽子
冬帽も我のあたまにあってきて
冬帽のおかげで耳もあったかい
冬帽子さいしょにあげたプレゼント
岐阜県     ときめき人
冬帽子イーハトーブの風の中
あれこれと賢治も悩む冬帽子
兵庫県     石田 幸紀
冬帽の庇に隠る別れかな
先生の昭和の色の冬帽子
遺されし杖と白羽の冬帽子
足早に透きゆく背中冬帽子
職辞して今日真っ新な冬帽子
千葉県     圓哉
冬帽子すみっこで煙草ふかすか
天袋から冬帽取り出せば縁とれてる
セロ弾きに冬帽かたわら喧騒止む
岡山県     塩津 誠治
冬帽子かむり直して前を見る
奴は奴俺は俺なり冬帽子
冬帽子妻に知られぬほつれあり
屋台酒など無き町の冬帽子
冬帽子目深にかむる家路かな
千葉県     横井 隆和
ベビーカーに 三つ児揃いの 冬帽子
広島県     安冨 正則
冬帽子やがてじんわり効くボトル
東京都     岩川 容子
冬帽子日ごとに白き富士の山
下校の子顔みな似たり冬帽子
銀座行くガルボ気取りの冬帽子
広島県     安冨 正則
美しき東京ことば冬帽子
物干しにリュックが二つ冬帽子
鳩の群れ数えているや冬帽子
栃木県     長浜 良
手挟みて二礼二拍手冬帽子
映画館出て目深にす冬帽子
旅にきて海のある町冬帽子
佐賀県     平吉 俊郁
校庭の雪に咲きたりる冬帽子
富山県     星 みつる
還暦のちょっと派手めな冬帽子
冬帽子粋な角度で闊歩する
東京都     右田 俊郎
姉妹して母の手編みの冬帽子
試着してあれこれ迷ふ冬帽子
ぱっと笑み待ち人来る冬帽子
ちょっとだけ睨んで見せる冬帽子
颯爽とモデルウオークの冬帽子
大阪府     津田 明美
歩の遅き二人寄り添い冬帽子
冬帽や美男となりし六地蔵
律儀なるお辞儀残して冬帽子
一人居のいつしか友と冬帽子
聞かぬふりして聞いている冬帽子
東京都     小沢吐夢
冬帽子とりて挨拶静電気
強面や目深にかぶる冬帽子
千葉県     横井 隆和
白富士の 峰を茜に 冬帽子
兵庫県     山地 美智子
ボランティアできる幸せ冬帽子
冬帽子しっかり被せ塾へやる
愛犬に行き先任せ冬帽子
みな知ってゐる会長の冬帽子
ご隠居と呼ばれ担がれ冬帽子
東京都     村上 ヤチ代
人見知りして泣きさうな冬帽子
埼玉県     守田 修治
忘れまじ夕日の満州冬帽子
車座の漁師手編みの冬帽子
冬帽のまったく似合わぬ家系かな
背伸びしてジャン・ギャバンの冬帽子
熊本県     橋本 年美
世間ではかつらと申すか冬帽子
初雪を載せたる阿蘇の冬帽子
走るのが大好き孫の冬帽子
ポプコーン編み覚えた高2冬帽子
噴水を眺める二人冬帽子
山口県     山縣 敏夫
健さんの映画見た後冬帽子
タイトルを狙うゴルファー冬帽子
街騒をスイスイ縫うて冬帽子
冬帽子クローゼットにおわします
冬帽子机上に置いて妻何処へ
東京都     鈴木 眞由美
さくさくと動く編み棒冬帽子
冬帽子父の通ひし縄のれん
不器用は吾に似たるか毛糸帽
冬帽子小さきも渡る跨線橋
埼玉県     四季
一服の杖にかぶせし冬帽子
冬帽子旅人だけの顔つくり
冬帽子取れば額のこと言われ
兵庫県     村山 祥江
亡き祖母の思い出もかぶる冬帽子
お揃いの冬帽子行く通学路
冬帽子並べて思う子の成長
冬帽子被せて完成雪だるま
冬帽子脱いでわかった貴方だと
北海道     高橋千草
父に似しうしろ姿や冬帽子
巣立つ子や手に残りしは冬帽子
友の来てひょいと忘れし冬帽子
毛玉まで愛しき母の冬帽子
抑留の過去を語るや冬帽子
愛知県     石川 順一
冬帽子毛がへばり付き臭気出づ
夜に出し朝には使える冬帽子
冬帽子はみ出す髪の増量中
冬帽子時折手で押さえ配布中
走る時冬帽子にはコスモ宿り
東京都     岩崎 美範
ダンディーを競ひし友の冬帽子
神奈川県     佐藤 博一
故郷へ弾んで行くや冬帽子
神奈川県     川島 欣也
つと脱げば慣れぬ冬帽忘れけり
冬帽子歳をいくつか若く見せ
冬帽子脱いで光頭拭いけり
冬帽を被り遺跡を掘ってをり
冬帽を脱ぎ靖国へ一礼す
栃木県     ―
かき氷 ふわりと白き 冬帽子
冬帽子 お揃いの笑み 二子の子
爺ちゃんの 笑顔かわいや 冬帽子
神奈川県     岡田 弘子
公園のベンチで待つや冬帽子
去っていく未練呑み込む冬帽子
色蒔いて走り回るや冬帽子
冬帽子忘れた匂い語り出す
風の子が欲しがる白い冬帽子
東京都     きょうやん
すれ違うエスカレーター冬帽子
ベビーカーあの子もこの子も冬帽子
冬帽子もう雪かきをしているね
先生に似てきたみたい冬帽子
冬帽子こんどは誰に贈ろうか
千葉県     伊藤 和幸
冬帽子近間となりし散歩圏
冬帽をかぶり直して長考す
冬帽子置いて席とる妻の分
埼玉県     ちゃんじい
冬帽の独り佇む船着場
お散歩の犬お揃いの冬帽子
くめさんの手編み自慢の冬帽子
冬帽子気合とともに歩き出す
突堤のまだ海見てる冬帽子
岡山県     信安 淳子
冬帽子赤いピアスの覗きけり
北海道     江田三峰
コンビニの強盗目出し冬帽子
冬帽子蟹籠卸すロシア人
愛用の父の遺品や冬帽子
還暦に貰ひし赤の冬帽子
スキー場目出し帽子の多かりし
神奈川県     佐藤 博一
被り癖父そのままの冬帽子
広島県     安冨 正則
物干しにリュックと並ぶ冬帽子
長野県     木原 登
冬帽子似合ふ齢となりにけり
師よ友よかの世でもかの冬帽か
未来とはこれからのこと冬帽子
冬帽子サルトルつひに読まず老ゆ
冬帽子脱いで鼻毛を抜きにけり
愛知県     高橋 信治
雨晴れし右に左に冬帽子
冬帽子温もり逃がさぬ恋心
歩々楽し重ねるごとに冬帽子
風舞いて手で押さえたる冬帽子
冬帽子風の中なる我が畑
東京都     岩崎 美範
喧噪の街を彷徨ふ冬帽子
三重県     平谷 富之
冬帽子これもお洒落の一つとし
街の中色もカラフル冬帽子
東京都     岩崎 美範
禿頭も長くなりしや冬帽子
東京都     大槻 実
自尊心 最後まである 冬帽子
校長の 威厳を助く 冬帽子
帽子屋で 歴史呟く 冬帽子
遺伝子を 引き継ぎ生きる 冬帽子
春休み まだ落し物 冬帽子
神奈川県     佐藤 博一
いくつかの国を見て来し冬帽子
兵庫県     紫水
連山は冬帽子かな信州路
母編みし赤い毛糸の冬帽子
冬帽子振って黒髪そよぎけり
冬帽子単線の駅で罪と罰
冬帽子県界尾根を雲と行く
神奈川県     佐藤 博一
冬帽子いつか身に添い手離せず
君は老い吾も老いたる冬帽子
新潟県     近藤 博
冬帽子首を竦めて擦れ違ふ
姿見に被り直せし冬帽子
宮城県     石川 初子
冬帽子あたまの形に脱がれおり
栃木県     久保田 晋一
飽きもせづ那須岳眺める冬帽子
冬帽子誘われ来たる枯野道
冬帽子隠れたままの眼が二つ
神奈川県     守安 雄介
眼深なる冬帽子脱ぎ銀行へ
落ちそうな皇后陛下の冬帽子
冬帽子ずれて泣き出す幼子かな
冬帽子被り娘の下着買う
節電や冬帽子付け床に入る
新潟県     近藤 博
冬帽子離れ近づき三面鏡
年長けど洒落っ気忘れぬ冬帽子
禿(かむろ)には重宝極み冬帽子
岐阜県     金子加行
歩かねば老ひると信じ冬帽子
一枚のはがきポストに冬帽子
幾年も旅出ぬ父の冬帽子
冬帽子持ちて完了旅支度
古書街に一日終へし冬帽子
埼玉県     柏木 晃
七難を目深に隠す冬帽子
八重洲口出て飛ばされる冬帽子
千葉県     高橋 三恵
冬帽子のぼんぼり揺れる花選び
東京都     長峯 福太郎
ここからは私の時間冬帽子
地下街へ肩をすくめて冬帽子
熊本県     貝田 ひでを
童顔をからかわれおり冬帽子
ハネムーンへ旅立つ白の冬帽子
衛兵の熊の毛皮の冬帽子
ラーゲルの父の遺品の冬帽子
冬帽を目深に被り反抗期
埼玉県     大木 真優
空の果て一人で歩む冬帽子
埼玉県     浅野 英華
空見上げ一番光る冬帽子
埼玉県     阿部 百花
真っ白な景色の中に冬帽子
埼玉県     新井 優香
冬帽子つもりつもりて息白く
埼玉県     飯野 優姫
冬帽子風に吹かれてとんでゆく
埼玉県     奥冨 和
青と白空高くある冬の風
埼玉県     亀井 樹良
冬帽子見つけだしたら異国の地 
埼玉県     串田 奈津季
冬帽子ふわふわゆれる心かな
埼玉県     小森田 仁美
どんぐりの頭にかぶる冬帽子
埼玉県     佐藤 誉乃佳
コンクリの上に座った冬帽子
埼玉県     神馬 未来
空の下取りにいく夢冬帽子
埼玉県     島﨑 里菜
冬帽子お前はいない風が吹く
埼玉県     鈴木 美月
少年は気づかなかった冬帽子
埼玉県     髙﨑 烈
風船とふわりと浮かぶ冬帽子
埼玉県     高橋 愛奈
冬帽子小さな敵をみつめけり
埼玉県     髙橋 理々花
冬帽子横に並んでバケツかな
埼玉県     仲村 美玖
朝起きて少しでてきた冬帽子
埼玉県     福田 蕗
冬帽子大樹ゆれれば小鳥飛ぶ
埼玉県     宮﨑 優花
ぱりぱりとなる道歩く冬帽子
埼玉県     武藤 慧子
冬帽子空にひらりとちってゆく
埼玉県     村松 真衣
遊ぼうと誘われるから冬帽子
埼玉県     山下 由布季
冬帽子ドアの片隅小鳥かな
埼玉県     石井 響子
冬帽子思いつもつて朝が来る
埼玉県     石戸 千春
冬帽子風にあおられとんでいく
埼玉県     井上 采花
冬帽子風を引きつれやってくる
埼玉県     大久保 莉佳
冬帽子窓に浮かんだ今日の色
埼玉県     奥山 聖菜
くもり空机の上の冬帽子
埼玉県     佐々木 愛莉
冬帽子並んだ影の鏡かな
埼玉県     高久 あい
冬帽子顔を隠したお人形
埼玉県     長嶋 舞華
冬帽子心の炎もやしてる
埼玉県     中山 未悠
冬帽子時感じさせ砂時計
埼玉県     宮岡 恵那
おばあちゃんふとんの中に冬帽子
埼玉県     森 公乃
荒波の毛糸で縫った冬帽子
埼玉県     森澤 菜津紀
冬帽子手あみであんだ赤い糸
埼玉県     吉田 美夕
空の上数かぞえると冬帽子
埼玉県     相沢 貴也
潮風にふかれておちる冬帽子
埼玉県     阿部 翼
八時頃服屋の中に冬帽子
埼玉県     新井 琢也
冬帽子とんでとんでくおちにけり
埼玉県     内田 里知
冬帽子別れ告げた午後七時
埼玉県     折橋 剛生
冬帽子時を動かすかぎとなる
埼玉県     柏村 翔
光閉じ我が道を行く冬帽子
埼玉県     川村 佳己
冬帽子その上に又ものかぶる
埼玉県     坂本 樹紀
山の上さらに浮かんだ冬帽子
埼玉県     鈴木 渉
冬帽子空が青くて見えない日
埼玉県     西尾 憧平
窓の外友を思つた冬帽子
埼玉県     根岸 伊織
男の子坂道登り汗だらだら
埼玉県     根本 琉海
草の上天から落ちる冬帽子
埼玉県     古川 剛輝
旅人やぬくもりくばる冬帽子
埼玉県     古家 大雅
空を見て届かない雲冬帽子
埼玉県     細野 祥平
冬帽子冷たい風にゆれている
埼玉県     牧野 慎太郎
フェンス越え寒さのりこえ冬帽子
埼玉県     有山 奨馬
冬帽子風にゆられて町へ行う
埼玉県     稲川 堅斗
冬帽子頭の上から恋景しき
埼玉県     猪鼻 亮太朗
木のかげや見えない道の冬帽子
埼玉県     上野 智矢
影に立つ私の心冬帽子
埼玉県     小野 泰孝
冬帽子歴史を守るけいとかな
埼玉県     金子 勇気
冬帽子上からおちるうで時計
埼玉県     軽部 澪音
冬帽子くもがふわふわとんでいる
埼玉県     河野 裕次郎
早朝に父と出てつた冬帽子
埼玉県     坂本 直隆
冬帽子頭の上に草芽生え
埼玉県     根岸 寿行
探しゆく山本海苔に冬帽子
埼玉県     細野 凌平
冬帽子寒くなったら外に出る
埼玉県     本多 玲虎
冬帽子風にふかれてとりに行く
埼玉県     松崎 充晃
冬帽子窓辺にうつる鳥のよう
埼玉県     森田 裕紀
冬帽子かぶって遊ぶすべり台
埼玉県     石岡 夏海
山たちがみんなおそろい冬帽子
埼玉県     石原 すみれ
冬帽子くつがなったら夜明けかな
埼玉県     宇田川 莉穂
冬帽子涙のあとにやつて来る
埼玉県     神永 桃恋
ほかほかやだるまが被る冬帽子
埼玉県     木下 彩芽
冬帽子心と頭あったかい
埼玉県     佐藤 はな
冬帽子空を見つめて消えてゆく
埼玉県     澤井 祐紀乃
冬帽子立つコンドルの衣かな
埼玉県     末永 明日香
冬帽子とんでけとんでけいつの日か
埼玉県     関根 姫優
冬帽子子犬も遊ぶ白い海
埼玉県     田所 未都
冬帽子窓見て笑う写真かな
埼玉県     田中 陽
冬帽子ドアをたたいて明治かな
埼玉県     船木 美里
冬帽子ピンクの色でそまりゆく
埼玉県     松田 百恵
冬帽子手と手をつなぐあたたかさ
埼玉県     三草 仁恵
三音ぷまちのパーティー冬帽子
埼玉県     満留 絵里菜
暗闇で白く輝く冬帽子
埼玉県     三好 遥菜
冬帽子かじかむ指とそこへいる
埼玉県     山下 明莉
冬帽子白い頭を輝かせ
埼玉県     山下 佳純
やさしくねあたたくする冬帽子
埼玉県     荒牧 柊希
冬帽子風といっしょに空の中
埼玉県     石川 智規
冬帽子耳がかくれたうさぎかな
埼玉県     奥冨 達也
冬帽子両手で包むほうきかな
埼玉県     尾嵜 悠一
湯上がりの冷めた頭へ冬帽子
埼玉県     須賀 悠翔
冷える風ひなたを探す冬帽子
埼玉県     髙原 大地
夕暮れに景色は変わる冬帽子
埼玉県     中里 祐也
冬帽子あの子とわかれほつれてく
埼玉県     中村 海斗
汽笛音影が動いて冬帽子
埼玉県     藤川 大成
白色の冬帽子の温かさ
埼玉県     藤巻 海飛
冬帽子あのまんじゅうにみえたかな
埼玉県     松賀 航太郎
少年と少女がかぶる冬帽子
埼玉県     松田 優作
走り出す風追いかけて冬帽子
埼玉県     三浦 蓮
冬帽子落とした先は温暖化
埼玉県     水落 竜也
冬帽子歩くエノキの子連れかな
埼玉県     山下 貴大
冬帽子頭隠したすぐれもの
埼玉県     青木 里緒
雨降るはリスもかくれて冬帽子
埼玉県     及川 千智
冬帽子頭に積もるごはんかな
埼玉県     大坂 昂輝
見える星キラリと光る冬帽子
埼玉県     小野 佑介
土をふむ人に見つけた冬帽子
埼玉県     サルハン マイケル
冬帽子歩いて見える僕の顔
埼玉県     鈴木 大斗
鞄見る笑顔見つつも冬帽子
埼玉県     千住 和也
冬帽子眼隠れて落ちにけり
埼玉県     土金 大起
手をのばすキラ星冬の帽子かな
埼玉県     中島 駿
冬帽子友と歩いたほとりかな
埼玉県     福井 夕也
冬帽子心のすみに置きにけり
埼玉県     堀江 陸
潮風に吹かれる岬冬帽子
埼玉県     本田 崇真
冬帽子もらい喜ぶ子犬かな
埼玉県     増山 英
窓の外頭をおさえ冬帽子
埼玉県     森田 陽彦
浜歩き風に飛びゆく冬帽子
埼玉県     相沢 海友
雨の日冬帽子なら手の先に
埼玉県     市川 佳那
拝む日の地蔵笑った冬帽子
埼玉県     遠藤 有咲
散る花のあざやかな色冬帽子
埼玉県     大竹 蘭
冬帽子ベンチに二人笑顔咲く
埼玉県     落合 里穂
教室を黄色に染める冬帽子
埼玉県     加藤 美音
夜が明けて外に飛び出す冬帽子
埼玉県     川嶋 菜々
冬帽子時と流れる星の空
埼玉県     岸上 千沙都
玄関にふたつそろった冬帽子
埼玉県     貞松 菜々子
冬帽子かぶる子供の笑み増える
埼玉県     髙木 菜緒
青い風夜星見え冬帽子かな
埼玉県     立花 咲良
冬帽子かぶるあなたの笑顔かな
埼玉県     永田 萌
冬帽子心の中にかぶせけり
埼玉県     細田 沙希
時計見る針が動いた冬帽子
埼玉県     細野 馨生那
冬帽子気持ちを秘めた思い出も
埼玉県     松田 夏子
坊ちゃんや思いを編んで冬帽子
埼玉県     宮澤 歩華
道へ行き目に留まる窓冬帽子
埼玉県     山口 紗弥加
冬帽子手につかむのは約束か
埼玉県     吉澤 春奈
青空をなぞる少女や冬帽子
埼玉県     相川 浩輝
冬帽子きらきら夢の片すみに
埼玉県     相沢 健斗
冬帽子気付けばそこは空の下
埼玉県     内海 咲哉
冬帽子暖がなければ猫かぶる
埼玉県     大槻 英寿
冬帽子顔をかくせば悲しき日
埼玉県     神田 元樹
片恋の想い数えた冬帽子
埼玉県     坂本 雅仁
冬帽子道を歩いた新世界
埼玉県     下川 隼平
早朝の街角ぽつり冬帽子
埼玉県     珠樹 悠
冬帽子あなたの顔がうつる時
埼玉県     西川 幸宏
冬帽子自転車誘う影二つ
埼玉県     南 健太郎
白い空想像しつつ冬帽子
埼玉県     山 優介
冬帽子未来と僕の希望かな
埼玉県     穴田 結女
冬帽子当りを見ればツリーかな
埼玉県     安藤 奈々
サラサラと音も立てずに冬帽子
埼玉県     井上 希美
冬帽子かくれんぼする芽の子かな
埼玉県     木間 黎
人ごみの夕陽が照らす冬帽子
埼玉県     清野 桃花
冬帽子目と目が合って赤くなる
埼玉県     桑山 紗也香
高らかにゆく所なく冬帽子
埼玉県     佐々木 玲緒
冬帽子季節はずれの空の色
埼玉県     笹平 桃花
缶バッジ冬帽子には愛つめて
埼玉県     佐藤 天音
冬帽子グレーの空に手をのばし
埼玉県     佐藤 彩乃
冬帽子母を探して借りにけり
埼玉県     重田 実絵子
冬帽子風と友達騒ぐ朝
埼玉県     杉本 友菜
冬帽子鏡に映る自分かな
埼玉県     鈴木 伊織
空晴れて冷たい頬に冬帽子
埼玉県     中子 華
新しい未来探しに冬帽子
埼玉県     永見 未来
ふと悩みいそいでかける冬帽子
埼玉県     蛭川 巴絵
冬帽子かぶりなおして待ち合わせ
埼玉県     藤川 更紗
冬帽子心つつみし恋の歌
埼玉県     新井 秀麻
冬帽子心に思う橋の下
埼玉県     飯田 裕也
冬帽子鼻までかくれえみが出る
埼玉県     大竹 龍
冬帽子深くかぶったあのこかな
埼玉県     尾嵜 進治
冬帽子ちくりと痛く小鳥の巣
埼玉県     落合 和哉
冬帽子ぬくもり母の思いかな
埼玉県     落合 陸貴
父と子の語らぬ言葉冬帽子
埼玉県     小ノ澤 光貴
風が吹き心ふるえる冬帽子
埼玉県     金子 将大
ガラス越し輝く眼冬帽子
埼玉県     川上 優大
白い中ぽつぽつ見える冬帽子
埼玉県     坂本 飛湧雅
顔あつい見せぬとかくす冬帽子
埼玉県     須永 智弥
冬帽子挑む言葉は愛しかな
埼玉県     平山 怜
ピカピカのサイズがあねご冬帽子
埼玉県     三橋 洸人
冬帽子天秤にかけ天賦の才
埼玉県     本橋 一真
冬帽子下を見おろし土の声
埼玉県     安井 優輝
雪だるまの頭少女はおいていた冬帽子ほのかなにおい
埼玉県     青木 玲奈
髪揺れる真っ赤なほほに冬帽子
埼玉県     石井 純玲
冬帽子中からのぞく癖毛かな
埼玉県     伊藤 彩乃
冬帽子グランド走ける空の下
埼玉県     加藤 美穂
冬帽子温度つながり笑う影
埼玉県     川口 ユウカ
冬帽子本のあらすじめくる風
埼玉県     木村 朱果
冬帽子キラキラ光る夜の中
埼玉県     斉木 梨央加
てのひらの空から落ちた冬帽子
埼玉県     佐藤 明穂
冬帽子えくぼ隠れる影の色
埼玉県     清水 亜美
空見上げ涙隠した冬帽子
埼玉県     志村 萌華
冬帽子かくれて見える朝の影
埼玉県     中村 実恵
冬帽子取り合う子どもの通学路
埼玉県     西澤 希子
星空の音を響かせ冬帽子
埼玉県     増田 亜美
くもり空見上げる君の冬帽子
埼玉県     松本 美憂
冬帽子ふわふわとんだ雲の中
埼玉県     三好 優果
ぬくもりや心現る冬帽子
埼玉県     森田 悠花
冬帽子子供が映るガラスかな
埼玉県     矢部 莉紗子
風に乗り幸せ運ぶ冬帽子
埼玉県     渡辺 萌恵
冬帽子心をつなぐ糸つむぐ