俳句庵

季題 2月「芹(せり)」

  • 育ちゐしコップの芹の根の白し
  •         赤岡茂子 様
  • 芹摘みの後ろ手で曳く田舟かな
  •         大谷代志江 様
  • 芹摘んで旧正月の節とする
  •         野村修三 様
  • 古代人愛でし芹とよ高麗の郷
  •         小島昭夫 様
佳句鑑賞
  • 芹摘みが来れば空港白々し
  • 平畑静塔

鈴木榮子先生コメント

芹はすでに万葉集に贈答歌として詠まれております。正月の七草も
セリ・ナズナ・・・と出ていきます。根芹は冬の食べ物で田芹は春の食べ物。
優秀賞の句の芹は、根芹の水中芹で、伸びてきた根が白々と見えるのです。
新鮮な春を感じます。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。