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- 俳句庵 2013年08月 優秀賞発表
- 俳句庵 2013年08月 作品一覧
俳句庵
8月『七夕』全応募作品
(敬称略)
- 東京都 安西 信之
- 七夕竹子等の背丈を越へてをり
- 背伸びして七夕竹に願い札
- 乾坤の間笹掃く星祭
- 神奈川県 佐々木 僥祉
- 七夕や逢ひ見るための暗き夜
- 岡山県 純子
- 七夕や去年と同じ願ひ事
- 星の夜は七夕竹の華やげる
- 埼玉県 小玉拙郎
- 長短の七夕竹に伐って待つ
- 七夕の仕舞いさびしき陸奥の旅
- 笹の葉と軒端の上を宇宙船
- 東京都 鈴木 眞由美
- もう一本空いてしまふか星今宵
- 星まつり夜の主任は菊之丞
- 七夕や妹背なるとは知らなんだ
- 北海道 高橋千草
- 七夕や路地に満ちるる子らの声
- 頬ゆるむ子らの夢あり笹飾り
- 大阪府 永田
- 母卒寿湯上りの笑み星の秋
- 初バーディスキップ鼻歌星の秋
- 愛知県 野村 修三
- 七夕や赤き鼻緒の下駄の音
- 少年の夢は宇宙へ星祀る
- 少年の願いそれぞれ笹に結ひ
- 七夕の短冊揺れる雨意の風
- 七夕やツインタワーは七色に
- 埼玉県 一斗
- 七夕や動画の届く家族かな
- 星祭耳を澄ませし波の音
- 短冊に四文字の願い星祭
- 七夕の願いを鳴らす海の風
- 食堂の七夕セット大盛に
- 大阪府 太田 紀子
- スーパーも改札口も笹飾り
- 乾びゆく七夕笹や消防署
- 頂きし七夕笹の飾り買ふ
- 掲示板に七夕笹の括られり
- 東京都 岩川 容子
- 復興の望み託して星祭
- 七夕や秘史を明かさぬコケシかな
- 七夕や川向うより友来る
- 七夕やプラネタリュ―ムの椅子に居り
- 宮城県 藤野 尚之
- 七夕や折鶴重く吊るさるる
- 終電や七夕幾重にも潜り
- 短冊に原発中止星祭
- 瓦礫にも小さき七夕竹挿しぬ
- 仮設には仮設の願ひ星迎
- 千葉県 横井 隆和
- 子を護り 離島の果ての 星祭り
- 笹飾り 祈りは一つ 卒原発
- 核放棄 願いを星に かけ給ふ
- 兵庫県 紫水
- 七夕や赤きネイルの願い事
- 帰りたい短冊に書く七夕かな
- 七夕や笹はさらさら母に舞う
- 七夕や初恋続く星二つ
- さよならと七夕に書く別れかな
- 大阪府 瀬戸 順治
- 七夕の斯くも身近にをりしかな
- 七夕の生れて人恋ふ一夜かな
- 東京都 一日千秋
- 七夕や 朝顔市の 団十郎
- 七夕竹 七十五度で 設える
- 東京都 ベガ
- 驟雨来て 願い事なお 凛凛と
- 七夕や 子の短冊の 誤字脱字
- 東京都 紫星
- 子燕も 七夕竹を 俯瞰でき
- 七夕の 短冊如し ハムサンド
- 大阪府 田中 如
- 七夕の願い妹より高く
- 七夕や夫婦揃つて同じ夢
- 七夕や子には子の夢ひとり住む
- 祖父の役七夕竹を伐りに行く
- 七夕を流した海は広かつた
- 北海道 飯沼 勇一
- 七夕やひらひらと舞ふ願い事
- 六地蔵見上ぐ彦星織女星
- 七夕後願ひ叶ふ子叶わぬ子
- 七夕の短冊真白相撲部屋
- 埼玉県 大野 美波
- 夕風のたどりつくとこ七夕よ
- 七夕や風のおわりをかんじけり
- いつまでも一緒にいたい七夕よ
- 七夕やもっと自由に振る舞って
- 七夕の悲しき願いが揺れにけり
- 山口県 山縣 敏夫
- まだ二星我等夫婦は四十年
- 星今宵我等夫婦は酒交わす
- 今の世は豪雨となりぬ酒涙雨
- 洗車雨や年に一度の晴れ姿
- 七夕や夕日が丘の三丁目
- 千葉県 坂本 徹
- 七夕やラストコールの最終便
- 栃木県 長浜 良
- 七夕の今宵一夜は牽牛に
- 笹竹を引き摺ってきて星祭
- 健やかと書きし短冊星祭
- 埼玉県 守田 修治
- 七夕や下駄をひびかせ行く句会
- 終電はとうに出てゆき星祭
- 七夕や小風呂敷手に古書店へ
- 神奈川県 長瀬 正之
- 七夕や給食当番好きな子と
- 子の丈に七夕竹を合わせをり
- 七夕や逆単身の妻へ文
- 七夕や単身先へ立つ朝
- 七夕やカレーライスに子の歓声
- 神奈川県 相模太郎
- ロンドンへ手紙書く七夕の筆
- 七夕の女竹を縁に寝かせ置き
- 七夕や妻に意外な願ひごと
- 千葉県 平井 覚
- 七夕に心通わせ一夜妻
- 神奈川県 佐藤 博一
- 天の川渡る二星の水の音
- 東京都 村上 ヤチ代
- 七夕や万の神に願い事
- 兵庫県 山地 美智子
- アーケード街に夕風星まつり
- たわいなき願いなりけり星まつり
- 神奈川県 川島 欣也
- 七夕の竹をひこずる野良土産
- 七夕の恋の架橋なかりけり
- ひと目避け七夕願い笹裏へ
- 七夕の黒雲逢瀬隠しけり
- 昊天のロマンを語る星祭
- 兵庫県 本田 美代子
- 風吹きて鳥のさえずり七夕夜
- ねがいなき白のたんざく笹の葉に
- 夕映えに笹をかかげて父と子が
- 七夕や今宵名残の空見上げ
- 千葉県 飯島 史朗
- 七夕や女児の願いか犬欲しい
- 七夕や金紙銀紙の咲き乱れ
- 七夕や曇天見上げ笹立てる
- 東京都 岩崎 美範
- 妻ひとり子供ふたりの星祭
- 神奈川県 村上 芳子
- 七夕の短冊ばかり飾り目立つ竹
- どの竹も一つお願い星祭
- 笹飾り昨日の夢の続きをと
- 賑やかもありシンプルも竹飾り
- 星の恋遠距離の恋吾は今
- 神奈川県 佐藤 博一
- 七夕や生涯に逢ふ人の数
- 東京都 岩崎 美範
- 七夕のこの夜の雨の憎らしき
- 神奈川県 守安 雄介
- 商魂の見落としている星祭
- 星合を覗き見してる河原かな
- 追っかけを気にして逢へぬ二星
- 病院の七夕笹やぼてとなる
- 神奈川県 佐藤 博一
- 七夕や離れ住む子ら思いつつ
- 大阪府 津田 明美
- 七夕や宇宙を翔ける子らの夢
- 大望に七夕竹のしなりかな
- 七夕の夢千年の生活かな
- 幸せがこぼれ落ちくる七夕夜
- 七夕や吾にも逢いたき人のいて
- 東京都 岩崎 美範
- 七夕や妻に秘密の願ひ吊る
- 三重県 平谷 富之
- 星合やいつも思ふは君のこと
- 埼玉県 岸 保宏
- 孫と書く七夕紙は赤ばかり
- 七夕のメールに並ぶ星模様
- 七夕の垂れて揺られるけだるさよ
- 園庭にそびえ七夕飾りかな
- 富山県 岡野 満
- 短冊に夢が煌めく星祭り
- 七夕の飾りの街や風通る
- 千葉県 平井 覚
- 七夕の織姫と会いほろ酔いか
- 神奈川県 佐藤 博一
- いつしかに似た者夫婦星祭る
- 千葉県 高橋 三恵
- 七夕やみんなの願い空に満つ
- 長野県 木原 登
- 病棟の吾子に七夕過ぎにけり
- 札幌の空あをあをと星祀る
- 七夕の港出でゆく巡視船
- 星今宵子にも恋人出来にけり
- 七夕やシラノの恋はとこしなへ
- 山口県 有田 ひろ子
- 園児らの七夕まつり逆さ文字
- 福岡県 ありあけ
- 七月の夕焼け空に星ひとつ
- 牽牛の心と重ね姫(きみ)想う
- 短冊の娘(こ)の願いごと叶いたし
- 宮城県 石川 長二
- みちのくの七夕祭り賑やかに
- 七夕や明日への希望願いたり
- 七夕や孫が喜ぶ顔になり
- 岐阜県 金子加行
- 七夕の笹伐る鉈を父持たす
- 七夕に叶ふ小さな願いごと
- 七夕や逢ひたき人は終電車
- 七夕の笹の軽トラ孫に来る
- 地下街の七夕竹は夜を知らず
- 岐阜県 ときめき人
- 七夕や未来予想図描きけり
- 神奈川県 佐藤 博一
- 七夕や遠距離恋愛実らせて
- 兵庫県 村山 祥江
- 短冊に書かれた願い無理ばかり
- 一年に一度の逢瀬晴れ願う
- 夜空指し七夕語りし父の星
- 困難な七夕飾りの笹入手
- アルタイルとベガで七夕天文家
- 埼玉県 柏木 晃
- 子供等の笹を引きずる星祭り
- 短冊にはみ出る願い星祭り
- 七夕の昼間の顔で飾り付け
- 愛知県 西谷 寿
- 七夕に かけた短冊 夢とどけ
- 七夕に 君と過ごした 家で待つ
- 七夕に 買ったお揃いが 寂しそう
- 七夕に 告った彼女が 今いない
- 過ぎ去りし 七夕記念 リセットする
- 新潟県 近藤 博
- 指折りて五七五ひねる七夕の夜
- 七夕や相聞詠みて短冊に
- 七夕の願ひはひとつ老いの身は
- 栃木県 久保田 晋一
- 七夕に彦星織姫巡り合ふ
- 七夕や恥らふ恋を認める
- 仙台や七夕飾りを潜りたり
- 愛知県 石川 順一
- 七夕やコンビニトイレが脱衣場(ば)に
- 母と行く七夕コンビニ脱衣場(ば)に
- 長渕や七夕コンビニ脱衣場(ば)に
- 星祭帰りのコンビニ脱衣場(ば)に
- バルサンを二回焚くのは七夕の為
- 北海道 江田三峰
- 小児科のナース代筆星祭
- 小児科の願ひの糸をそつと見ゆ
- 看護師に抱かれ七夕飾りかな
- 七夕の願ひ俳句のことばかり
- 七夕の一句吊して星祭
- 千葉県 柳 蛙
- 星祭スカイツリーは空に在り
- 七夕の笹と行き合ふ通園路
- 七夕や老いの短冊遺書めきて
- 文豪の住みし谷根千星まつり
- 熊本県 貝田ひでを
- 七夕や父の確かな筆使ひ
- 七夕や星の噺をきりもなく
- ほんとうの願ひは秘めて星祭
- 七夕や毎年変わる願ひごと
- 短冊を髙きに吊るし星祭
- 東京都 杉本 とらを
- 雨雲の上の逢瀬や星祭
- 七夕竹担ぎて渡る太鼓橋
- 愛知県 鈴木哲也
- 七夕も七つ道具の二WAY
- 七夕の夜好物なサラダ食べ
- 職員さんも七夕出皆熱心
- 日々使う消毒石けん七夕日
- 七夕や身だしなみも身軽くし