- 山本海苔店トップ
- 俳句庵
- 俳句庵 2018年01月 優秀賞発表
- 俳句庵 2018年01月 作品一覧
俳句庵
1月『初詣』全応募作品
(敬称略)
- 大阪府 藤田康子
- 合はし手を焚き火にひらく初詣
- 御下がりのお米いただき初詣
- 千葉県 柊二
- 留守の間に矢の放れて初詣
- 新潟県 近藤博
- 御手洗やまたぞろ杓に初詣
- 柏手の音の新たに初詣
- 偕に老いともに柏手初詣
- 産土の鎮まる神や初詣
- 御手洗の小舎順待つ初詣
- 埼玉県 飯塚璋
- 靴音の一方通行初詣
- 静岡県 池ヶ谷章吾
- 初詣門前町の海苔あられ
- 今年こそ奮い立つての初詣
- 美しき手元襟元初詣
- 口数の少なくなって初詣
- 一身に家中ぶんの初詣
- 兵庫県 紫 桔梗
- 賽銭の小銭用意し初詣
- 長靴で氏神様に初詣
- 初詣妻と逸れてしまひけり
- 初詣臨時交番設置さる
- 六度目の干支を迎えて初詣
- 滋賀県 東野了
- 仲見世で招き猫買ふ初詣
- 拍手に力込めたる初詣
- 初詣終えて安堵のようなもの
- 新しき家族を加へ初詣
- 東雲の空美しき初詣
- 愛知県 遊泉
- お薬師に寛解謝して初詣
- 神鶏(しんけい)と少し戯れ初詣
- 異邦人頭(こうべ)深々初詣
- 玉垣の父の名なぞり初詣
- 若きらの異形の群れて初詣
- 千葉県 伊藤博康
- 初詣人には言へぬ願ひ事
- 握る手を放すまいとて初詣
- あるだけの願ひ忘れず初詣
- 賽銭が頭に当たる初詣
- 一年で一番神妙初詣
- 神奈川県 片桐と志え
- 初詣夫いくつもの札を買う
- 神殿の巫女健やかな初詣
- 初詣鎮守の森の空は蒼
- 安泰を互ひに願う初詣
- 老犬を待たせて夫と初詣
- 兵庫県 はなちる
- 合わす手の形ばかりの初詣
- ただ祈る無機質の空初詣
- 初詣平安の世よ帰路弾む
- 願い聴く神も忙し初詣
- お賽銭届かぬ願い初詣
- 山梨県 天野昭正
- 受験生競ひ絵馬買ふ初詣
- 初詣我も氏子のひとりなり
- 異国語の飛び交ふ中を初詣
- 階段の長くて楽し初詣
- 初詣人の背中を見て進む
- 山口県 ひろ子
- 初詣お神酒樽の底となり
- 柏手の澄んで高鳴る初詣
- 狛犬の足をなでるや初詣
- 大吉の歓声結ぶ初詣
- 兵庫県 中道勇
- 初詣登る石段歳を超ゆ
- 初詣手ぶら帰りの多くなり
- 初詣わが献灯や七のまま
- 今年また午前零時の初詣
- 愛媛県 渡邊國夫
- 大楠の紙垂の真白や初社
- 浅沓の禰宜厳かに初祓
- 初詣孫を背負へば磴長し
- 初詣願ふは「平ら」ただ一つ
- 初詣老いも若きもスマホして
- 兵庫県 噂野アンドゥー
- 初詣 願いを込めて 銭入れる
- 日が変わる 深夜一時の 初詣
- 神様に 今年もよろしく 初詣
- 初詣 着物美人に 流されて
- 初詣 道端地蔵に 手を合わせ
- 東京都 伊藤はな
- ふかぶかと額ずくだけの初詣
- 嬉しくも白寿の母と初詣
- 日常の感謝を結ぶ初詣
- 慣習を繋ぎゆくなり初詣
- 四代の産土神参鈴の音
- 東京都 岩崎美範
- 初詣杖つき登る女坂
- 母背負ひ鳥居をくぐる初詣
- 願ふこと無きの幸せ初詣
- 機関士の父に縁なき初詣
- 江戸十社一日で巡る初詣
- 神奈川県 森山茂
- 真夜中の外出許され初詣
- 神奈川県 守安雄介
- 等々力の闇の霊場や初詣
- 鳶烏空店に満つ初詣
- 大凶や鳶の糞浴ぶ初詣
- 馴れからの決別図る初詣
- 待たされて願いを忘る初詣
- 東京都 内藤羊皐
- 初詣翳の如くに慧火揺れ
- 新しきいのち賜り初詣
- 酒臭き息吐きたるや初詣
- 階の苔の耀ふ初詣
- めめ絵馬の風を囃して初詣
- 神奈川県 佐藤博一
- 思わざる人を見つける初詣
- 初詣かぞく増えしを報告す
- 三世代そろふ柏手はつもうで
- 本当の空もどり来る初詣
- 一年の計をこころに初詣
- 神奈川県 川島欣也
- 初詣お神酒を飲まぬドライバー
- 初孫の初の披露や初詣
- 玉砂利を踏む音きよし初詣
- 日の本の寺社の賑わふ初詣
- 隅田川七福神へ初参り
- 京都府 田端敏弘
- 手を引かれ手を引いた坂初参り
- 平穏に平穏願う初社
- 岡山県 岸野洋介
- 産土に終活願う初詣
- 初詣済まして妻の墓たずね
- 何はさてまず産土に初詣
- 初詣米寿まではと鈴を振る
- たこ焼きの紅に日のさす初詣
- 神奈川県 白銀
- 初詣 せつない風に 恋い焦がれ
- 初詣 忘れられない 念願の志
- 明星 袴姿の 初詣
- 神社の 参道通り 初詣
- 年明けの 絵馬よくばり 初詣
- 神奈川県 海野優
- 同じこと願ひてをりぬ初詣
- 六道の巷にありて初詣
- 初詣辻占ひも出て居りぬ
- おびんづる様へひと言初詣
- ブラジル 林とみ代
- 新調の服にはしやぎつ初詣
- 東方に二礼二拍手初詣
- 金髪娘の耳輪揺るるや初詣
- 片言の小さな手合せ初詣
- 耶蘇信者の胸に十字架初詣
- 長野県 木原登
- 子らは子ら我らは我ら初詣
- 初詣賓頭盧さまも撫でにけり
- 初詣こたびも雪の善光寺
- 初詣目頭熱く祈るなり
- 去年よりも賽銭はづむ初参り
- 兵庫県 岸野孝彦
- 初詣灘の生一本鏡割り
- 初詣一人深夜の下り坂
- 初詣玉砂利踏めば父母の影
- タコ焼きの臭い立ち込め初詣
- かしわ手や痛いばかりの初詣
- 埼玉県 よしこ
- 願ひ事の二つありけり初詣
- 初詣暗き中にも灯ほのか
- 老いてなほ吾に恋ある初みくじ
- 鳥居下の待ち合はせかな初詣
- 今年より子らも加はり初詣
- 山口県 山縣敏夫
- 知り合いと突如出くわす初詣
- 連れ合いと愛犬連れで初詣
- 初詣何か良いことありそうな
- 初詣年取る毎に近くなり
- 初詣行き交う人の顔新た
- 三重県 西井治男
- 玉砂利の歩速奏でる初詣
- 車椅子孫に押されて初詣
- 東京都 石川昇
- 初詣思わぬ人に出会いけり
- 初参絵馬に見知らぬ異国文字
- 三重県 平谷富之
- 初詣で願ふは俳句の上達を
- 初詣で一際賑はう伊勢の街
- カナダ 森井健二
- 初参り 鳥居をくぐる 三世代
- 初詣 今年は畔の 石地蔵
- 元旦や 冷たき顔と 合掌と
- 朝晴れて 産土の神 初参り
- 霜柱 さくさく踏めば 赤鳥居
- 神奈川県 井手浩堂
- 初詣木の間隠れの女坂
- 赴任地の神社それぞれ初詣
- 嫁ぐ子と並び柏手初詣
- 東京都 吉田八知代
- 初みくじ一喜一憂全て居(お)り
- 初詣厠いずこと泣く子かな
- カナダ 森井節子
- 初詣 除夜の鐘聞き 合掌す
- 往く年や 鳥居くぐれば 除夜の鐘
- 仕事終え 玉じゃり踏めば 除夜の鐘
- 神奈川県 河野肇
- 初詣野鯉のやうな君なりき
- 公魚の子らも集ふや初詣
- はるかなる甲骨文字や初詣
- 初詣小さき埴輪を買いにけり
- 卑弥呼来よロボットも来る初詣
- 東京都 五島洸
- 初詣湯宿の下駄をつっかけて
- 人波に揉まれて破魔矢また破魔矢
- 千年の門をくぐりて初詣
- 初詣で大楠に触れもして
- 腹ごなしついでなれども初詣
- 兵庫県 山地美智子
- 初詣母健やかに老い給ふ
- 加護頼む吾子を連れ行く初詣
- 来し方の幸運を謝す初詣
- 二人子にお守り二つ初詣
- 初詣神には易き願ひ事
- 岐阜県 ときめき人
- 境内の混みたる夢や初詣
- 滋賀県 中島光汰朗
- 初詣して門前の鰊そば
- 初詣鳩の中へと三輪車
- 船でゆく札所の島へ初詣
- 大津絵の鬼が微笑む初詣
- 参道も屋根もまつ白初詣
- 愛媛県 加島一善
- 笙の音に誘われ進む初詣
- 結婚式思い出し出し初詣
- 青竹の柄杓の並ぶ初詣
- 新しき紙垂を潜るや初詣
- 金毘羅の石段数え初詣
- 神奈川県 塚本治彦
- 眠さうな巫女の瞼や初詣
- 初詣本土へ向かふ渡船
- 産土へ普段着のまま初詣
- 朝酒のおほつぴらなり初詣
- 初詣女人高野のゆるき磴
- 三重県 後藤允孝
- 柏手のすがしき音や初詣
- 幼子を連れて爺婆初詣
- 厄年となりたる今朝の初詣
- 初詣出会いし友の髪白し
- 高山帽小脇に挟み初詣
- 東京都 勢田清
- 金鈴の澄みし音色や初詣
- 初詣雲一つ無き青空に
- 少しずつ人波進む初詣
- 頼朝の松は二代目初詣
- 清浄の気は神苑に初詣
- 福岡県 紙田幻草
- 打ち上げの花火を期して初詣
- 初詣臨時電車に駆け込みぬ
- 駆けだして孫が先頭初詣
- 初詣顔を知ったる人ばかり
- 山門の裸電球初詣
- 神奈川県 猪狩 千次郎
- 参道の真ん中避けて初詣
- うらうらと亀が首出す初詣
- 酒一合除夜詣から初詣
- 初詣同級生の巫女に会ふ
- 御祝儀を纏に挿み初詣
- 千葉県 野木編
- 初詣破顔一笑帰り道
- 里の寺老人ばかり初詣
- 病得て十年ぶりや初詣
- 初詣ついでに深夜映画見に
- 大凶のみくじ隠せし初詣
- 宮城県 林田正光
- 参道の砂利に躓く初詣
- おみくじは吉一文字の初詣
- 初詣終えて乗るバス日章旗
- 願い事二年続ける初詣
- 初詣最寄りの神社無人かな
- 大阪府 津田明美
- 杉百幹霊気に歩み初詣
- 闇にある華やぎ纏い初詣
- 初詣闇に華やぐ風を受く
- 声高に若者過ぎて初詣
- 迂回路に露店賑う初詣
- 愛媛県 中川正子
- 境内の饂飩の湯気へ初詣
- 合掌を妣へも捧ぐ初詣
- 初詣不意に同窓会となる
- 東京都 初紫
- 初詣 父を笑顔に 吉みくじ
- 御礼より 願いの多き 初詣
- 神木の 紙垂神々し 初詣
- 神奈川県 矢神輝昭
- 初詣神主の鼻赤かりし
- 初詣神は人酔いお神酒酔い
- 初詣俄か信心厚顔で
- 初詣神は薄目で聞し召す
- 初詣で思ひ叫ばん山の上
- 東京都 紫楪
- 参道に 玉砂利の音と 白き息
- 四捨五入 するな五十路の 初詣
- 神木の 孫生え雄雄しく 初詣
- 東京都 紫朶
- 初詣 妻と並びて 二拍手す
- 香水で 台無しなりし 初詣
- 初詣 ケータイゲーム 休みなし
- 奈良県 平松洋子
- 初詣寄り来し鹿に初煎餅
- 外人も共に手合わす初詣
- 初詣家内安全変わらずに
- 神奈川県 原川泉水
- お神酒受け教も新た初詣
- 清し(スガシ)身に神を迎えむ初詣
- 神域や気高さ浴びる初詣
- 初詣清き気充ちて心直
- 心冴え神門仰ぐ初詣
- 大阪府 椋本望生
- 秒針を止めて合掌初詣
- 沖天に寿ぐ光り初詣
- 初詣砂利に食ひ込む下駄の音
- 初詣病み付く餓鬼を払ひつつ
- 神奈川県 梶満理子
- 初詣氏神様を一番に
- 鎌倉の高き石段初詣
- 晴れ着着てはしゃぐ子どもも初詣
- 人波に隠れし坂を初詣
- 人頭に賽銭当たる初詣
- 神奈川県 伊原文夫
- 初詣白玉砂利の赤ら顔
- 初詣氏神様に近づけず
- 信心も年に一度の初詣
- 初詣親の真似する作法かな
- 未来図をひたすら願う初詣
- 北海道 飯沼勇一
- 身を清めてより出掛ける初詣
- 星々を案内人に初詣
- この日だけ善男善女初詣
- 初詣キリスト教徒混じりをり
- 故郷の神社閑散初詣
- 東京都 佐藤博重
- 外つ国の一家に混り初詣
- 初まうで鞄に句集「早春」を
- 外つ国の親子と破魔矢翳しけり
- 笑顔善き人ばかりなり初まうで
- 東京都 中田ちこう
- 磐座の榊新し初詣
- 帰省した娘と母の初もうで
- 埼玉県 岸保宏
- 動かぬ子トントコ飴の初詣
- 狛犬に一声かけて初詣
- 初詣白髪の頭蛇行する
- 神奈川県 龍野ひろし
- 小吉が丁度良きかな初詣
- 巾着に仕舞ふ吉札初詣
- 初詣巫女の打ち振る神楽鈴
- 紅白の鈴紐新た初詣
- 福岡県 西山勝男
- 氏神へ何はともあれ初詣
- 初詣いくさなき代を祈るのみ
- 総身に炎をまとひ初詣
- 授かりしいのち大事と初詣
- ご開扉の観音仰ぐ初詣
- 富山県 岡野満
- 凶ならば吉へ向かうと初詣
- 新しき光を浴びて初詣
- 柏手に秘めた思いや初詣
- 凛として参道歩く初詣
- 大吉を引いて初空済みにけり
- 滋賀県 村田紀子
- 帯締めて背筋伸ばして初詣
- 下駄の音母もいたなと初詣
- 初詣笑いさざめく砂利の音
- 初詣上目使いで手を合わす
- 愛知県 新美達夫
- ありふれた事を願へり初詣
- 手を合はす時日本人初詣
- ネクタイの企業戦士も初詣
- 市長には公と私とある初詣
- 願ひまた感謝に如かず初詣
- 東京都 右田俊郎
- おみくじは吉とでました初詣
- 神域に柏手響く初詣
- ちっちゃな手叩いてお辞儀初詣
- 初詣優先順位つけ祈る
- 初詣緊張気味の外人さん
- 山口県 ―
- 献灯の海まで続く初詣
- 千葉県 横井隆和
- ・三つ折りを捧ぐ愉悦や初詣
- ・初祓い迂路も魅惑の暖簾かな
- ・神の耳足るや万波の初詣
- 愛媛県 アリマノミコ
- まほろばの民は神の子初詣
- お焚き上げ半紙にくるみ初詣
- 家猫に留守番たのみ初詣
- 神奈川県 月野木潤子
- 其のかみのお江戸通りや初詣
- 朝戸出の声掛け合うて初参り
- 初詣振る舞ひ酒の酔ひ少し
- まぶしめる巫女の緋袴初詣で
- やはらかきほまちの雨も初まうで
- 神奈川県 月野木 若菜
- 初詣異国の友を誘ひて
- 小気味良く靴音刻み初詣
- 家族一律儀なる父初詣
- 初詣まだ明けやらぬ参道を
- 初詣夜中仕事を了へたれば
- 大阪府 永田
- 問題集ここまでにして初詣
- 奈良県 一人坊
- 機上でも気を込め祈る初詣
- 年跨ぐ結願込める初詣
- 背の孫の温もり叶え初詣
- 埼玉県 彩楓(さいふう)
- 初詣龍の口より清め水
- 階を星へと登る初詣
- 頭垂れただ母の事初詣
- 学友が手を挙げて待つ初詣
- 千年のまづ神木へ初詣
- 神奈川県 成田あつ子
- 晨風に袂孕むや初詣
- 歳歳の祈ぎ事同じ初詣
- 墨香るお札にわが名初詣
- 荒潮の岩研ぐ島へ初詣
- 初詣本殿までの道遠し
- 東京都 岩川容子
- 初詣善男善女の顔となり
- 神鈴の音の高らかに初詣
- 社殿より登る朝日や初詣
- 一点の曇りなき日の初詣
- 愛知県 古賀敦子
- 初詣巫子美しき顔をして
- 大鳥居二つ潜りて初詣
- 玉砂利に杖曳く音も初詣
- 神苑に柏手響く初詣
- 箏の音の近くなりたる初詣
- 埼玉県 守田修治
- 婚姻の届け出したり初詣
- 年毎に祈念は減りし初詣
- また一つ歳を取ったか初詣
- 初詣老いた一年始まりぬ
- 初詣谷中の坂の多きこと
- 東京都 遠山比々き
- 小さきは庭の祠や初詣
- 神奈川県 皆空眞而
- 金の朝銀の雪踏み初詣
- 初詣往き交ふ人の息白く
- 千葉県 入部和夫
- 独り身の子の幸祈る初詣
- 岐阜県 村瀬佐智子
- 朱の鳥居いくつくぐつか初詣
- 思い切り賽銭とばす初詣
- 玉砂利の音なりやまず初詣
- 身を清め祖父先頭に初詣
- 遠くから聞こえますかと初詣
- 千葉県 下総真里
- 針葉樹まず嗅いでおり初詣
- 初詣神馬の白に触れてきて
- 神奈川県 三好康子
- 賽銭箱に紙幣ちらほら初詣
- 神水の身ぬち貫く初詣
- 初詣御籤並べて結びけり
- 一滴の神酒にほろ酔ひ初詣
- 初詣敢えて挑みぬ男坂
- 兵庫県 ぐずみ
- 政治家に社長に学者初詣
- おひねりを貰う役者の初詣
- 初詣テレビに映る銭勘定
- 投げ銭の新期契約初詣
- 賽銭に日本を託す初詣
- 千葉県 山田香津子
- 肩車されし子咲ふ初詣
- 抱く嬰とながるる雅楽初詣
- 長々き石のきざはし初詣
- 東京都 住澤義英
- 力入れ投げる賽銭初詣
- 今年も普通が一番初詣
- 老夫婦かばい手を添え初詣
- 願いより祈る眼差し初詣
- 初詣何もなくても行事ごと
- 埼玉県 哲庵
- 初詣幼馴染みと再会す
- 金色のスカイツリーや初詣
- 初詣生涯一句を授かりに
- 新調の杖音高く初詣
- 電動の自転車駆つて初詣
- 東京都 ゆきまる
- 初詣縁起物売る福の相
- 大鳥居より澄み渡る初詣
- 凛々しくも巫女の薄着や初詣
- こころもち離れて歩く初詣
- 兵庫県 山崎衣玖
- 乳飲み子の居り留守番の初詣
- 初詣列を進むは風ばかり
- 早口に無事を礼する初詣
- 龍神のちさき鱗や初詣
- 流転の身故の幸あり初詣
- 神奈川県 髙梨裕
- 鐘聞けば去年を踏みつつ初詣
- 戦火なき夜明けの道を初詣
- 老いの道灯る来る年初詣
- 氏神に御神酒一升初詣
- 願いしは五千円なり初詣
- 京都府 中村万年青
- 八坂神社へと四条通りは人の波
- 拝殿へ辿り着けない初詣
- 婦警今交通指示す初詣
- 東京都 飯田哲司
- 初詣テレビですませすみません
- 足ぶみし並らび待たされ初詣
- 初詣氏子の接待楽しみに