| 菜園のつまみ間に合う夏座敷 | 枝豆と水魚の仲の麦酒かな |
| 枝豆や緑になごむづんだ餅 | 鈴生りの枝豆無心に食べ尽くす |
| 梅雨寒や枝豆ひとさらゆであがる | 気がつけば枝豆の莢山となり |
| 湯で加減ほめて枝豆つまむ客 | 枝豆や噂話に耳を向け |
| 塩加減みる枝豆の3つ4つ | 枝豆や人事話しに敏くなり |
| 枝豆や五十回忌のはかりごと | 枝豆に長幼の序ありにけり |
| 茹で上がる枝豆さっと塩をふる | 枝豆を食べ二次会を打ち合わせ |
| 止まり木に黙し枝豆食む男 | 枝豆に飛び交ふお国訛かな |
| 枝豆をひとつかみして子の逃げる | ネクタイを外し枝豆囲みけり |
| さあ食えと茹でた枝豆笊に盛る | 枝豆や世間話に通じをり |
| 枝豆を食むに忙しき漢ふたり | 枝豆や乾杯の声飽きるほど |
| 枝豆や議論はどうでも良くなって | 枝豆を食べて裃脱ぎニけり |
| 聞き上手枝豆好きの下戸の友 | 枝豆やジョッキの壁に囲まれて |
| 枝豆やつまむほかなしゆで加減 | 枝豆やみな安産でありにけり |
| 夏の日に家族ほおばる枝豆を | 枝豆の口の堅さに気を許し |
| 枝豆や塩を強めに明日の糧 | 枝豆のほど良き色や茹で加減 |
| 枝豆をつまむネールに紅の花 | 枝豆を囲み胸襟開きけり |
| 枝豆や幼き頃の翡翠玉 | 枝豆を食べ一人身の淋しさや |
| 枝豆や黄緑色かくあるべし | 宴まず枝豆色でもてなされ |
| 枝豆や黄緑肌がつるりなり | 枝豆と共に夏の来たりけり |
| 枝豆や田の畦に植えし故郷 | 枝豆や会社情報知り尽くし |
| 枝豆が飛び出し伸びてジャックの木 | 枝豆は父の好物盆支度 |
| 枝豆や婆の十八番は笠地蔵 | 枝豆を囲む仲間の上戸下戸 |
| 枝豆に思い出つまる故郷かな | 枝豆の減ってジョッキの増えにけり |
| 枝豆や莢のまたよし季は移り | 残業は枝豆付けて屋上で |
| 枝豆や白磁の皿に相応しく | 枝豆の嬰児はじく元気かな |
| 茹で上がり枝豆粒の鮮らけし | 枝豆や人を和ませ弾ませて |
| 莢大き順に抓むや月見豆 | とりあえず麦酒・枝豆頼みけり |
| 枝豆に茹でる技あり塩加減 | 枝豆をつまみ語らむ父のこと |
| 軟弱に茹だる枝豆妻機嫌 | 枝豆や耳敏けれど口堅し |
| 枝豆の莢に収まり体をなす | 朝採りの枝豆にある色香かな |
| 枝豆や「食べて」とメモ添へ勝手口 | 枝豆に大粒小粒ありにけり |
| 枝豆の莢嵩張りて小さき皿 | 枝豆や口八丁を聞き流し |
| 茹で上がりみどり滴る月見豆 | 一つ食べ枝豆の手の止まらざる |
| みどりとはこの色枝豆茹で上がる | 枝豆を食べ時間を忘れゐし |
| 朝採りと枝豆商ふ農の嫁 | 見繕ふ間も無き枝豆麦酒かな |
| 枝豆にさっと手の出で莢大き | 枝豆に人生の起伏ありにけり |
| 枝豆の莢ごと口に旬の味 | 枝豆の鞘を弾きてみどりごら |
| 枝豆の大皿はみだす夕餉卓 | 枝豆の鞘を弾きて嬰児ら |
| 枝豆のみどり見てさへ旬の味 | 枝豆や三人姉妹とふ酒場 |
| 枝豆のこの家の色に茹で上がり | 枝豆の笊熱きまま夕餉かな |
| 歯触りのこれぞ枝豆今が旬 | 枝豆や妻への指輪今年こそ |
| 枝豆や青より出でし濃きみどり | 枝豆の飛びて話を軽くせり |
| 枝豆やさやよりポロンと飛び出しぬ | 枝豆やくちびるを刺す毛の青き |
| 枝豆やサファイヤのごときらめけり | 大鍋に枝豆どさと茹であぐる |
| 枝豆はビールのために生まれけり | 茹でたての枝豆を盛る飯の上 |
| 枝豆を少し煮すぎて叱られる | 枝豆の莢剥くひとの指美しき |
| 枝豆のさやよりコロンと転がりぬ | 枝豆やいつも変わらぬ塩加減 |
| 枝豆の匂いが運ぶ夏の風 | 枝豆やもうすぐ彼の着く頃か |
| 枝豆をつるつる食べる祖父の笑み | 枝豆で酌むや敵地のファン共に |
| 枝豆を一品卓を彩りぬ | 枝豆の笊一杯を縁台へ |
| 枝豆のつるりつるりとさやの山 | 枝豆のゆで方コツは風味かな |
| 枝豆をつまみ揉むほど艶のあり | 枝豆が撥ねてきそうな湯気の香や |
| 塩味の引き立て甘く枝の豆 | 枝豆を抓みてのちのきりもなし |
| 枝別れして枝豆の子沢山 | だだちゃ豆だだちゃのさげて来たりけり |
| 枝豆を男の顔で噛むでをり | 枝豆がピュッと口にダイビング |
| 枝豆や弾けるやうな子を育て | 三つ子かな中に並んだ枝豆ちゃん |
| 枝豆を食べて仰げる十三夜 | 食べる口話す口別月見豆 |
| 枝豆や麦酒の欲しき顔をして | 枝豆に手塩をかけてひと区切り |
| 枝豆の色で見分ける茹で加減 | 枝豆の産毛を撫でて王手打ち |
| 枝豆のふくらみを買ふ朝の市 | 枝豆の殻山として呑み仲間 |
| 枝豆の茹で加減塩加減母の味 | 枝豆のほっと膨らみ孫がくる |
| 枝豆を父とつまんだ遠き日々 | 枝豆や花子に美しき八重歯あり |
| 枝豆や少年の眉凛々しくて | 枝豆を飛ばして食べし青春期 |
| 枝豆の緑引き出す塩加減 | 枝豆を盛る竹笊の湿りかな |
| 枝豆や口尖らせて男の子 | 巷説と枝豆つまむ子弟かな |
| 枝豆を家長の顔でつまみをり | 父と母枝豆食べるおつまみに |
| 枝豆の茹り加減は母の勘 | 枝豆の運ばれてくる下駄の音 |
| 枝豆の皿をはみ出す一枝かな | 友と語り杯かさねし枝豆か |
| 枝豆の山を築きつ酒友待つ | 枝豆の振り塩清し月明し |
| 故郷の土付け枝豆届きけり | 枝豆を食みなつかしき人思ふ |
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