7月「胡瓜もみ」
胡瓜揉み勘を信じて妻六十 長瀬正之 様
鈴木榮子先生選評:
胡瓜などを薄くきざんで塩で揉み、水分を切って、醤油、酢、砂糖などで調合して食べます。それには、胡瓜を神技のように薄く切ることが大前提です。下手をすると自分の指を傷つけてしまいます。それがベテラン妻の勘で、音も軽やかに薄切りにしているのです。
男には男の流儀胡瓜もむ 浜元さざ波 様
海の幸混ぜて洋風胡瓜もみ 林とみ代 様
母の笑み誘ひ出したる胡瓜揉み 楠田伸彦 様
物言はぬ独りが易し胡瓜もみ 阿部みどり女
胡瓜もみは、晩年一人となったみどり女先生の安穏の生活がしのばれます。
◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。