4月「公魚」
公魚の天を仰いで釣られ来し
佐藤博一 様
穴あけて公魚釣りし日の遠く
海野月湖 様
公魚の命一つをいただけり
藤野尚之 様
公魚で込み合いたるや舟の中
松田宏雄 様
公魚をさみしき顔となりて喰ふ
草間時彦
都会のインテリの憂愁の翳を持った公魚の句です。父は鎌倉市長を勤め、ご本人は俳人協会の理事長でした。佳い公魚の句だと思います。
【鈴木榮子先生コメント】
下五の止めを“釣られ来し”にして、公魚の諦観をさりげなく表しています。食を離れて公魚に人生観を持たせたような捉え方でもあります。
◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。