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俳句庵2024年10月優秀賞発表

季題 

  • 秋深し仏間でこぼすひとりごと

    東京都 岩川 容子 様

  • 美しき老斑秋を深うせり

    長野県 木原 登 様

  • まだぬくき骨壷の母秋深し

    東京都 町田 勢 様

  • はかどらぬ道路工事や秋深し

    ブラジル 林 とみ代 様

  • わが影のさ揺らぐ道や秋深し

    安立 公彦

安立 公彦 先生 コメント

「秋深し」を歳時記は、「十月頃の秋たけなわの候。寂寥のこころが深い。秋の哀れ、秋の寂しさが極まった頃である。この季節感は古くから歌に詠まれている」。と記す。
 優秀賞の岩川容子さんの句。中七下五に、深い思いがこめられている。入賞三句、老斑は染み。上五との取り合わせが良い。母の葬儀の句。上五中七に亡き母への思いがある。三句目は、一転道路工事の句。俳句の対象は、作者の思いによるが、広く深い。
 選者詠は、独り歩きの思いを詠みました。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。

今月の応募作品

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