メニュー閉じる

俳句庵2024年11月優秀賞発表

季題 

  • 父の忌の初霜跨ぐ墓地の道

    愛媛県 加島 一善 様

  • 初霜や優しく老ゆる母の笑み

    東京都 岩崎 美範 様

  • 初霜や手を引く孫の温かさ

    東京都 佐藤 富幸 様

  • 初霜の畑に日ざしや村日和

    大阪府 鈴木 三津 様

  • 初霜を踏みゆく朝の道直ぐに

    安立 公彦

安立 公彦 先生 コメント

十二月一日号の題は「初霜」。冬になって初めて降りる霜です。皆さんの出句には佳句が多かったです。指定の五句以外にも佳句は多くありました。選をしていても力のわいて来る思いでした。
 優秀賞の句は、経験した人も多いと思います。「父」が佳く座っています。二番目の佳さは「母の笑み」です。三番目の「孫の温かさ」、四番目の句の「村日和」も適切です。それぞれの句の、季語との取合わせが良く表現されています。
今月の佳句。<初霜の残る日陰の一軒家 岸下庄二>。<初霜や箒目しるき寺の庭 井手浩堂>。<初霜を知らせる母の便りかな 林田正光>。<初霜を踏みて農夫の顔となり 西山勝男>。<初霜の枯山水のかぐはしき 鈴木千年>。<菜園の美しき初霜そっと踏む 伊藤順女>。
十一月号「初霜」の佳作は六句ありました。それぞれ良くまとまっています。岸下さん、井手さん、鈴木さんの句は、それぞれ景が良く出ています。林田さんの句は「母の便り」が宜しいです。西山さん、伊藤さんの句には情趣があります。選者詠は「下八」に思いを述べました。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。

今月の応募作品

Page Top