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俳句庵2025年1月優秀賞発表

季題 

  • 兎追ひし故郷の山や今もなほ

    神奈川県 井手 浩堂 様

  • 兎抱く吾子を母親膝に乗せ

    岐阜県 横山 道男 様

  • 振向きし兎の眼やさしかり

    大阪府 鈴木千年 様

  • 愛ほしや抱かれるうさぎ抱く娘

    愛知県 いちご一会 様

  • 兎飼ひし古里思ふ冬日和

    安立 公彦

安立 公彦 先生 コメント

歳時記は、兎について、灰褐色の野兎、十月中旬から冬の間、朽葉色から白兎となる越後兎などがあり、狩猟獣として冬とする。兎網や鉄砲で山野に兎狩をやる。毛皮は防寒具、毛は毛筆となり、肉は兎汁、兎鍋などにして食べる。と記している。身近な生物である。
 優秀賞の句は、歌にもある兎への思いを、良く生かしている。 入賞の三句。佳句の四句も、兎と人との取り合わせを、多面から俳句にまとめてある。その何れも、兎への思いに親愛感を寄せているところに、兎の善さを感じる思いがする。
今月の佳句。<ケージより抱上ぐ兎手に温し 高見正樹>。<子兎の鼓動この手にこの指に 佐藤美智子>。<稚を抱くやうに兎を抱きにけり 石塚彩楓>。<深々と足跡残す兎かな 庄司芳彦>。

◎ 優秀賞、入賞に選ばれた方には、山本海苔店より粗品を進呈いたします。

今月の応募作品

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